目的

まず、WSL2のubuntu 20.04からubuntu 24.04に移行するのに合わせて、ホームやパッケージなどをインストールしておく、データ保存用パーティションを作る。

これを、ubuntu 20.04にマウントして、これまでつ買っていた物をコピーする。その後、アンマウントして、今後は新しいubuntuにマウントして使って行くことにする。

こうすることで、移行の度にホームなどをコピーする手間を省くのが目的。

VHDXパーティション作成

Windowsアイコンを右クリックして出てくるメニューから、「ディスクの管理」を選ぶ。その後、「操作」→「VHDの作成」から、100GB程度のVHDX (可変容量) を作成する。例えば、C:\Users\jam\wsl\ext4-data.vhdx というVHDXファイルを作る。

VHDXパーティションの番号の確認

まず、Windowsにマウントして、その番号を確認する必要がある。一覧を出して確認する。よく分からない場合は、「ディスクの管理」から「VHDの切断」をしたり「VHDの接続」をしたりしながら、確認するといい。

一覧の出し方は以下のと折り。今回は、\\.\PHYSICALDRIVE2が対象となる。

PS C:\Users\jam\wsl> wmic diskdrive list brief
Caption                 DeviceID            Model                   Partitions  Size
MS950G70PCIe4HSE-04TB   \\.\PHYSICALDRIVE1  MS950G70PCIe4HSE-04TB   1           4096798110720
CSSD-M2B1TPG3VNF        \\.\PHYSICALDRIVE0  CSSD-M2B1TPG3VNF        3           1000202273280
Microsoft Virtual Disk  \\.\PHYSICALDRIVE2  Microsoft Virtual Disk  0           107372805120

VHDXパーティションのアンマウント

「ディスクの管理」から作成すると、マウントされた状態になっている。アンマウントには、ディスクを選んで右クリックし、「VHDの切断」を選ぶ。マウントには、メニューから、「操作」→「VHDの接続」とする。

ext4ファイルシステムの初期化

まずは、WSLにbareモードでマウントしてmkfsで初期化する。その後、アンマウントして、通常モードで再度マウントすることで、普通に使えるようになる。

WSLへマウント

作成したパーティションを「VHDの接続」でWindowsにマウントした状態で、以下を実行して、WSLにマウントする。--bareをつけることで、直接デバイスとしてマウントし、初期化を行う。

PS C:\Users\jam\wsl> wsl --mount \\.\PhysicalDrive2 --bare
この操作を正しく終了しました。

UNIX上でのデバイス名は、dmesgや、lsblkから確認するのがよい。以下のように、/dev/sdgと分かる。

jam@JamWin10:~$ lsblk
NAME  MAJ:MIN RM   SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
loop0   7:0    0 466.6M  1 loop /mnt/wsl/docker-desktop/cli-tools
loop1   7:1    0 137.4M  1 loop
loop2   7:2    0 423.6M  1 loop /mnt/wsl/docker-desktop-data/version-pack-data/c
sda     8:0    0 388.5M  1 disk
sdb     8:16   0    40G  0 disk [SWAP]
sdc     8:32   0     1T  0 disk /mnt/wsl/docker-desktop-data/version-pack-data/c
sdd     8:48   0     1T  0 disk /mnt/wsl/docker-desktop/docker-desktop-user-dist
sde     8:64   0   256G  0 disk /mnt/wslg/distro
sdf     8:80   0     1T  0 disk
sdg     8:96   0   100G  0 disk
jam@JamWin10:~$ dmesg
...
[29130.386374] sd 0:0:0:6: Attached scsi generic sg6 type 0
[29130.386786] sd 0:0:0:6: [sdg] 209715200 512-byte logical blocks: (107 GB/100 GiB)
[29130.386788] sd 0:0:0:6: [sdg] 4096-byte physical blocks
[29130.387008] sd 0:0:0:6: [sdg] Write Protect is off
[29130.387010] sd 0:0:0:6: [sdg] Mode Sense: 0f 00 00 00
[29130.387462] sd 0:0:0:6: [sdg] Write cache: enabled, read cache: enabled, doesn't support DPO or FUA
[29130.389882] sd 0:0:0:6: [sdg] Attached SCSI disk

初期化

mkfsで初期化する。

jam@JamWin10:~$ sudo mkfs -t ext4 /dev/sdg
[sudo] password for jam:
mke2fs 1.45.5 (07-Jan-2020)
Discarding device blocks: done
Creating filesystem with 26214400 4k blocks and 6553600 inodes
Filesystem UUID: 32eea065-747b-451a-8e35-07107ddd12da
Superblock backups stored on blocks:
        32768, 98304, 163840, 229376, 294912, 819200, 884736, 1605632, 2654208,
        4096000, 7962624, 11239424, 20480000, 23887872

Allocating group tables: done
Writing inode tables: done
Creating journal (131072 blocks): done
Writing superblocks and filesystem accounting information: done

WSLからのアンマウントと再マウント

後は一度アンマウントして、通常のマウントをする。

PS C:\Users\jam\wsl> wsl --unmount; wsl --mount \\.\PhysicalDrive2
この操作を正しく終了しました。
ディスクは '/mnt/wsl/PhysicalDrive2' として正常にマウントされました。
注: /etc/wsl.conf で automount.root 設定を変更した場合、場所は異なります。
ディスクのマウントを解除してデタッチするには、'wsl.exe --unmount \\.\PhysicalDrive2' を実行してください。

UNIXからは、以下のように見える。

jam@JamWin10:~$ lsblk
NAME  MAJ:MIN RM   SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
loop0   7:0    0 466.6M  1 loop /mnt/wsl/docker-desktop/cli-tools
loop1   7:1    0 137.4M  1 loop
loop2   7:2    0 423.6M  1 loop /mnt/wsl/docker-desktop-data/version-pack-data/c
sda     8:0    0 388.5M  1 disk
sdb     8:16   0    40G  0 disk [SWAP]
sdc     8:32   0     1T  0 disk /mnt/wsl/docker-desktop-data/version-pack-data/c
sdd     8:48   0     1T  0 disk /mnt/wsl/docker-desktop/docker-desktop-user-dist
sde     8:64   0   256G  0 disk /mnt/wslg/distro
sdf     8:80   0     1T  0 disk
sdg     8:96   0   100G  0 disk /mnt/wsl/PhysicalDrive2
jam@JamWin10:~$ ls /mnt/wsl/PhysicalDrive2/
lost+found